<たっく>先日、たまたまデパート内の飲食店街を歩いていた時の出来事。
小学校低学年頃の子供がケータイで何やら話していた。
「今、"ポムのむら"の前にいるよ」
その子の近くを通り過ぎた時、そう聞こえた。
おいらはその時目の前にあったお店を見て思わず心の中でつっこんだ。
「それを言うなら、"ポムの樹"だよ」
※ポムの樹はオムライスの専門店。さすがに"樹"という難しい漢字はまだ習ってないからしょうがないね。
すぐに母親がポムの"き"だよって言い直させてた事だし、これで行き違いの心配も無いか。
と、何気ないこの状況はそのまま過ぎ去るはずだった。
しかしその瞬間、気になることが頭をよぎった。
なぜ、この子は "樹" を "き" ではなく "むら" と読んだのだろうか?おそらく "樹" という漢字は習ってないだろうから "き" と読めないのは分かる。
だからと言ってなぜ咄嗟に "むら" と読んだのだろうか。
その答えはそれぞれの漢字を思い出すことで解決した。
樹 : 村なるほど、"樹" という漢字の真ん中を取り除けば "村" になるな。
"村" という漢字は習ったであろうから "樹" という知らない字に対して、似ている "村" が思わず出てきたんだろう。
思わず一人で納得してしまった。
子供の素直な感性は、なかなかおもしろいものだ。
当の本人達は特に気にした素振りでは無かったが、おいらはその後しばらくこの事を考えながら歩いていった。
[おまけ]
"村"は小学1年生で習う漢字で、"樹"は小学6年生で習う漢字。
どちらも
形声文字。
"樹"の中に"村"が含まれているから関係がありそうだが、そうではないようだ。
樹右側の字は、太鼓(タイコ)または豆(たかつき)を直立させたさまに寸(手)を加えて、⊥型にたてる動作を示す。
樹はそれを音符とし、木をそえた字で、たった木のこと。
※
漢字質問箱より
村「木」+音符「寸」。「邨」に同音の文字を当て、「むら」の意を仮借。
※
Wiktionaryより
漢字はやっぱり奥が深い。
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- |2007/06/18(月)